「白い巨塔」財前五郎は情熱の女に火をつける最強のロックマンである件。

日々の気づき

テレビ朝日の5夜連続ドラマ「白い巨塔」を見ています。

外科医の財前五郎(岡田准一)は出世と成功のためならば、手段を選ばないダークヒーロー。

一方、ライバルの里見脩二(松山ケンイチ)は患者のために誠意を尽くす聖人君子。

二人の好対照の医師と共に、物語は進んでいきます。

冷徹無比、ロックマンの財前。どこか寂しそうな影を常にまとっています。

どんどん成功し、達成してくのに、どんどん孤独になっていく。

妻も愛人も母親すらも、財前の心の中には入れない。

やがて破滅の道へ。

診察ミスから、裁判を起こされ、罪悪感まみれ。

墜ちていくロックマン。

まさに滅びの美学。

熟れすぎた甘美な果実。

自立系武闘派女子にとっては、じゅるじゅるとよだれが出るキャラクター!

原作の山崎豊子先生も、きっとよだれを垂らしながら、「ああ、なんていい男。哀しい男」と思いながら、

執筆なさっていたのかなあ、と推察します。

テレビドラマは過去2作(田宮二郎版、唐沢寿明版)見て、これで3作目でした。

かつては、孤高のロックマン財前を助けたい症候群に捕らわれ、

愛人の花森ケイ子(今回は沢尻エリカ、過去2作は大地喜和子、黒木瞳)に肩入れして見ていたのですが、

今回は「財前教授ってなんだか息苦しい生き方。終盤も自業自得だよなあ」ってどこか冷静に見てしまいました。

脂が乗り切った岡田准一さんの熱演のお陰でそう思うんですけどね。

やっぱり私、ロックマン卒業しちゃったんだなあ……。

とはいえ、最後はロックマンの哀しい生き様に、ウルッときてしまいました。

岡田君、やや芝居がかった演技ですが、それが財前の仮面を被った生き方を象徴しているような感じで、予想以上のはまり役。

一方の松山ケンイチは抑えたナチュラルな仕上がり。現代版のサラリとした里見先生という印象。こちらも好演。

今回は患者第一というポリシーを貫く、里見先生いいなあ、素敵だなあと思って見ていました。

 

いずれにせよ、自分の心理状態が変わると、ドラマの見方が変わるんですね。

 

……個人的なツボは、裁判長のモロ師岡でした。

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