毒親への許しの瞬間は突然やって来た!家族の結婚式にハブられた私に起きた奇跡③出国審査で止められる!

ビザは無事発行された! 私たち家族は、お互いに健闘をたたえ合った!

やった、これで家族の絆を取り戻せる!

だが、私は何だか説明のできない気持ち悪さを感じていた。

潜在意識に何かがひっかかっていた。何か嫌な予感がする。私は無事出国できないのではないか……(この理由は後に判明する)

その予感は当たってしまった。

チェックインし、スーツケースを預け、手荷物検査も済ませた。

そして、出国審査でパスポートをセンサーに何度もかざすが、反応しない。へ、どういうこと??

入管の職員さんがやってくる。「あ、このパスポート無効ですね!」

「???!?」

なんと、私のパスポートは、再発行前のパスポートだったのだ。

以前、私はパスポートを紛失して再発行した。その後、無くしたパスポートは見つかったのだが、その無くしたパスポートと再発行後のパスポートが入れ替わってしまっていたのだ! 新しいパスポートは、実家のリフォームの混乱の中、破棄されてしまっていた。

期限が同じなので、パッと見で判別のしようはない。ただ、写真は微妙に違うし、ページをめくれば履歴で分かる。私が感じていた何かつっかえるような、違和感は、パスポートの微妙な違いを意識がキャッチしたことから、来ていたのではないか。

ショックというよりも、腑に落ちた感があった。私は別の便に乗ろうとしている両親に電話をかけた。

強い口調で両親に「どうしてくれるの?」と迫った。

すると、父は「じゃあ、来なければいいだよ」と開き直ったのであった……!?

(続く)

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テツコハナヤマ
毒親育ちが、ロックマンしか愛せず音信不通に苦しむ日々を卒業し、誠実な癒し系の旦那様と結婚。コロナ禍で出産し、産後クライシスに荒ぶりながらも「毒親育ちが居場所を見つけて、ライフワークと家族と生きる」日々を発信中。根本裕幸氏のお弟子さん1期。 詳しいプロフィールはこちら。