父の不手際で、弟の海外挙式に一人だけ行けないかもしれない事態に。だが、両親は「どうせ、鐵子だし、行かなくてもいいんじゃない」というレベル。人をなめ腐っていた。
「結婚式に家族がそろわなくていい。そんなことを思うのは、家族じゃない!今の状況で私だけ結婚式に行けなかったら、私は縁を切る!こんな家族はもういらない!」私は泣きながら1時間は訴えた。
これまでも親から色々なイジメを受け、何度も何度も縁を切ろうと思った。その度に何とか持ちこたえ、思い直してきた。
「きっといつかは理解し合える」「忍耐強く、心を広く持とう」「親と縁を切るなんて親不孝」。
だが、我慢はもう限界だと感じた。あと一滴水が入れば、私の我慢のコップがあふれ出しそうな状態。今は表面張力でぎりぎり踏ん張っている感じだ。これが最後の訴えだと思った。
「結婚式だよ。遠足とか旅行じゃないよ。人生の節目を共に祝おうとしない。そんな家族はいらない。もう二度と、私の足を引っ張らないで」
両親はこれまで見たことのないような顔をしていた。今までは、のれんに腕押し、何を言っても、無視されたり、考えすぎだと一蹴されたりの連続だった。だが、今回ばかりは、心に響いたようだった。投げたボールを受け止めてくれた、手ごたえはあった。
(こんなこと子供に言わせるなよ~と思うけど、毒親だからなあ……)
それから、家族力を合わせて、必死でビザを再申請、間に合うように大使館に頼み込みの電話、書類の整備……「クレヨンしんちゃん」の「野原一家ファイヤー」のノリで一致団結した。ビザは何回かはねられたが、私たちはあきらめなかった。私は家族を叱咤激励し続けた「私を結婚式に行かせてよ、これ無理なら絶交だよ」って。
それを受けて「鐵子を何としても、結婚式に行かせよう」という流れができた。情けない発端はさておき、何だかテレビの「いい話」企画のようなノリになりつつあった。
弟は英文の専門サイトを読み、父は書類を集め、母は私を励まし、祈り続けてくれた。
そして、皆の連携プレーで、ビザは出発6時間前ぎりぎりで発行されたのだったが……。
(続く)
投稿者プロフィール

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毒親育ちが、ロックマンしか愛せず音信不通に苦しむ日々を卒業し、誠実な癒し系の旦那様と結婚。コロナ禍で出産し、産後クライシスに荒ぶりながらも「天職と愛する人と豊かに生きる」日々を発信中。根本裕幸氏のお弟子さん1期。
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